History創業1958年(昭和33年)
店名の由来
東京で板前をしていた、創業者・佐藤寛次は、昭和12年に召集され戦地に向かいます。
終戦後、東京に戻ったものの、一面の焼け野原。商売どころではなく、妻・みつの疎開先であった鎌倉で店を開くこととなりました。
当時は天ぷら屋ではなく、定食屋さんといった雰囲気だったと聞いております。
その後、天ぷら専門店として店を構えることになりましたが、当時は油をはじめとした多くの食材は闇市で仕入れなければなりませんでした。
当局の手入れも厳しく、天ぷら屋であることを隠すため、創業者・佐藤寛次の【寛(ひろ)】と妻・みつの【み】を組み合わせた
天ぷら屋では珍しい【ひろみ】という屋号が誕生しました。
Profileプロフィール
三代目・佐藤昌彦
- 2000年/入社
- 2014年/野菜ソムリエ取得
- 2016年/伊勢原市にて野菜づくり開始
- 2017年/横浜市に畑を移す
- 2023年/正式に三代目として店を継承
- 素材を知ることを目的に、野菜ソムリエの資格を取得しました。
野菜ソムリエ最初のテーマは『野菜を知り、野菜に感動する』ということでした。
知識が深まるにつれ「自分で作ってみたい」という思いが強くなり、畑を借り、野菜づくりが始まりました。
多くの人に出会い、多くの知識を学ぶことができ、人生における大きな収穫となりました。
採れたての野菜は水分が豊富で、天ぷらを【蒸し揚げる】という技法にもっとも適していると考えております。
また、油で揚げることにより水分が適度に抜け【甘味や香り】がより感じられるという部分も天ぷらに適していると思います。
低温から揚げはじめ、じっくりと仕上げていくのか?高温で揚げ、香りや食感を引き立てるのか?それぞれの素材で異なります。
そこは天ぷら職人としての【楽しみ】であったり【やりがい】でもあります。
初代が残した「これで完成。と思った時点でその職人は終わりだ」という言葉を胸に、日々探求、日々精進してまいります。
Photo's四季の移り変わりを天ぷらでお楽しみ下さいませ
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